こんにちは。
今日はBの14/-吊り編み天竺丸胴ラグランTeeをご愛用いただいている皆様に、このTシャツをより楽しむためのお手入れ方法や豆知識をご紹介します。
まず、仕様のおさらいです。
・希少な吊り編み機で編み立てた特注の天竺生地を使用。
・吊り編み=丸編みをそのまま使用した脇に縫い目がない丸胴Tシャツ。
・スーピマコットンの落ち綿を国内で紡績した上質なむら糸を使用。
・縫い糸は、一般的なポリエステル糸ではなく綿糸を使用。
・袖と裾は天地縫い(一本縫い)仕上げ。
・肩幅を問わずフィットして、インナーとして着ても着心地が良く、Tシャツのラインが目立たないラグラン袖。
一見シンプルですが、吊り編み生地を活かすための工夫が散りばめられた語れる一着になっています。
次に、豆知識(用語説明)です。
【吊り編み機】とは1960年代頃まで使われていた旧式の編み機です。
特徴としては、糸や生地に負担(引っ張る力)をかけないで編み立てていくので柔らかくて風合いの良い生地ができます。
ただ、僕は現代のシンカー編み機より吊り編み機のほうがいいということはないと思っています。
シンカーで編んだ生地でも良いものはたくさんありますので、、結局はどんな生地でどんな服をつくりたいかが重要だと思います。
【落ち綿】とは糸を紡績する過程で出る不要になった繊維です。
落ち綿を使った糸は、糸や生地を引っ張らないで編み立てる吊り編み機との相性がとてもよく、むら感と風合いのあるやわらかい生地に仕上がります。
※Bで使用している質の高いラフィー(落ち綿をつかった糸)を紡績するのはとても高い技術が必要です。
また、リサイクルコットンと呼ばれることもありますが、、リサイクルをしているわけではないです。繊維を捨てずに糸にしてTシャツの生地として使っているので、ちょっとだけエコな素材ではあります。
そして次に、Bの14/-吊り編みteeのお手入れについてです。
僕の私物で、約3年間、洗濯ネットにも入れずにガシガシ着て洗ってハンガー干しを繰り返している現物の写真はこちらです。
生地もいい感じに育っています。
これと言ったお手入れをしなくても十分に良い風合いを楽しめますが、、
Bの吊り編みTシャツの良さをより深く味わいたいときは、洗濯した後にタンブラー乾燥をかけるとふんわりと仕上がって風合いが増します。
*金具がついた服など、Tシャツを傷つける可能性があるものを一緒に乾燥機に入れないようにご注意ください。
こちらは、愛用している私物のTシャツを洗濯→乾燥した後の写真ですが、タンブラー乾燥をかけることによって程よく生地の目が詰まってむら糸の風合いやヴィンテージ感が増し、柔らかい着心地も復活します。
また、縫い糸に綿糸を使用しているので、生地の表面と一緒に経年変化してくれるので、それが"味"になります。
*合成繊維の縫い糸を使用すると、生地だけが毛羽立って、縫い糸はずっとテカテカしているため、どこか不自然な見た目になってしまいます。
ただ個人的には、ツヤ感がある双糸の度詰生地で、ガシガシ着込むTシャツの場合は強度の高いポリエステルのスパン糸がいいと思うので、、縫い糸の選択はケースバイケースだと思います。
環境によって育ち方はそれぞれなので、皆さまのオリジナルな一着を楽しんでいただければ嬉しいです♪
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまた。
編集:2021/4/21