Tシャツ豆知識 白Teeの『白』について

こんにちは。

 

今日は白Tee(一般的な綿素材の白Tee)の『白』について書きます。

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定番中の定番アイテムである白Teeですが、、、

・白

・オフホワイト

・ナチュラルホワイト

・アイボリーホワイト

・キナリ(生成り)

 

などなど、、いろいろな表記を目にすると思います。

 

また、同じ『白』でも微妙に色が違います。

 

そこで今日は、それぞれの違いについて"ごく簡単に"説明します。

 

まず最初に、生成り(キナリ)。

天然繊維の素材をそのまま使用してつくられたものが生成りです。色はアイボリーに近く、産地や収穫時期などによって色素のばらつきも大きいです。

漂白や染色をしないので環境にやさしく、素材そのものの良さや自然な風合いを味わうことができます。

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次に下晒(したざらし)です。

生成りの生地に混入しているカス(植物の破片)や糸の汚れなどを落として漂白したものが下晒です。生地を染色する前の下準備をした状態で、通常、この工程を経てから様々な色に染められます。

 

また、下晒は大きく分けて無蛍光晒と蛍光晒があります。

 

無蛍光晒は、蛍光増白剤を使用しないで漂白したもので、少し生成りがかった自然な白になります。

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次に蛍光晒。

塩素系の漂白剤(蛍光剤)で酸化漂白して明るくしたものです。※白(漂白)の程度は様々です。

少し青っぽいような真っ白の生地は蛍光晒を使用しています。また、蛍光晒の生地に染色するとより明るい発色なります。

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次にオフホワイトやアイボリーホワイトなどについてです。

下晒をした生地をわずかに黄色などで染めて色をつけたものです。

※ひと言でオフホワイトやアイボリーホワイトと言っても、その中でも様々な色味があります。

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最後に、、、

これは服に限らず工業製品などにも共通して言えることですが、染色・塗装・アルマイトなど、、色をつくり出す作業は本当に難しいです。

そして、鮮やかで綺麗な色を出すためには科学的な下処理や洗浄工程も欠かせないので、環境への配慮も必要です。

Bでも、様々な観点から最適な『白』やその他の色を検討し、試作~マイナーチェンジを繰り返しながら現在の色に辿り着きましたが、今でも試行錯誤を繰り返しています。

※特に白Teeは、着用~洗濯を繰り返したあとの状態(経年変化の具合)が大事なので、つくり込みがとても難しいです。

 

皆さまも、いろいろな白Teeを比べて自分の好きな『白』を探してみるのはいかがでしょうか。Tシャツ選びがもっと楽しくなるかもしれません♪

 

それでは、今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

良い週末をお過ごしください。